木造建築中の雨濡れは大丈夫?工程別の影響もご紹介

2024年7月24日

木造住宅を建築中または建築を検討している皆様、雨の影響について不安を抱えていませんか。
せっかくの新築、構造材が雨でダメになってしまうんじゃないかと心配している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、建築中の雨の影響についてご紹介します。

目次

□木造建築中の雨濡れは大丈夫?

木造建築中は、どうしても雨に濡れてしまうことがあります。
構造材は濡れても大丈夫なのか、構造材の含水率と雨対策について解説していきます。

1:木材は濡れても大丈夫。
基本的に構造材は濡れても大丈夫です。
ただし、数日間、ザーザーと降り続くような強い雨に長時間さらされるのは、少し考えものです。

構造材は、含水率20%程度に乾燥させた状態で作られています。
この含水率とは、木材が含んでいる水分量のことで、乾燥させた木材は、水に濡れてもすぐに変形したり、腐ったりするわけではありません。

2:含水率について
含水率は、木材の乾燥状態を表す重要な指標です。
含水率が低いほど乾燥が進んでいる状態です。

含水率は、次の式で計算されます。
(測定する木材の重さーその木材が完全に乾いた重さ)÷その木材が完全に乾いた重さ=含水率(%)

たとえば、木材が完全に乾いた状態が100gで、測定したときの重さが120gの場合、含水率は20%となります。

3:含水率と木材の変形の関係
含水率が15%を切ると、木材は反ったり割れたりしにくくなります。
これは、木材内部の結合水が抜け、安定した状態になるからです。

4:構造材の含水率の基準
JAS規格では、構造材(梁や柱)の含水率は20%以下と定められています。
これは、構造材の強度を確保し、変形や腐敗を防ぐためです。

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□建築工程別の雨濡れの影響と注意点

建築工程別の雨濡れの影響と注意点をまとめました。
それぞれの工程でどのような影響があるのか、具体的な対策方法も紹介します。

1:基礎工事
基礎工事では、コンクリートや鉄筋が雨に濡れることで、強度や耐久性に影響が出ることがあります。

・コンクリート打設中
コンクリートが固まる前に雨が降ると、強度が低下する可能性があります。
そのため、天候によってはコンクリート打設工事を延期する必要があります。

・アンカーボルト
アンカーボルトは、基礎と建物を繋ぐ重要な部材です。
雨に濡れることで錆びてしまい、建物の耐久性に影響が出ることがあります。

2:土台敷き
土台は、基礎の上に敷かれる木材です。
土台が雨に濡れても、乾燥すれば問題ありません。

ただし、長時間濡れていると、腐りやカビが発生する可能性があります。

3:上棟後
上棟後は、屋根がないため、構造材が雨に直接さらされます。
構造材が長時間濡れると、腐りやカビが発生する可能性があります。

4:雨対策
建築工程中は、雨対策をしっかり行うことが重要です。

・ブルーシートや防水シートで養生する
・構造材を乾燥させる
・換気を良くする
・定期的に点検する

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□まとめ

木造建築中の雨濡れは、構造材に大きな影響を与える可能性があります。
構造材の含水率を理解し、適切な雨対策を行うことで、安心して建築を進められます。
建築工程中は、雨対策をしっかり行い、定期的に点検することで、雨による被害を防ぎ、快適な住まいを実現しましょう。

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