制震ダンパーとは?制震ダンパーの種類についても紹介します!
2023年8月28日
日本は地震が多い国のため、一般的な住宅にも地震に対する対策を欠かせません。
地震の揺れに対する対策として、耐震や免震、制震という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
今回は、耐震ダンパーの基礎知識と、耐震ダンパーの種類についてご紹介します。
□制震ダンパーとは?
地震が頻繁に発生する日本では、公共施設だけではなく、一般的な一軒家でも地震対策をする必要があります。
地震の揺れに対する対策として、近年注目を集めているのが制震ダンパーです。
制震ダンパーとは、家の中に設置して地震の揺れを吸収する装置です。
似たような言葉に、耐震と免震があります。
耐震はすべての建物に取り入れられており、筋交いや耐力壁追加など、リフォームによる補強工事もできます。
免震は地震の揺れを建物に伝えにくくするため、住宅の損傷や家具転倒防止にも効果的ですが、莫大な費用がかかるため、一般的な住宅にはほとんど取り入れられていません。
免震よりも費用を抑えられて、耐震よりも地震の揺れに強い家を作れるのが制震です。
地震の他にも、台風や強風などにも備えられます。
住宅でも地震に対する対策をしっかりと行い、長く住みたいものです。
基本的な対策である耐震に加えて、制震ダンパーでも地震の揺れを抑えられたら、被害を抑えられるだけではなく、生活する上での安心感にもつながりますよね。
□制震ダンパーの種類
ここでは、制震ダンパーの種類とそれぞれの仕組みについて解説します。
*ゴムダンパー
ゴムの伸縮性を利用して、地震の揺れを吸収します。
複数の振動に強く、長期間使用できるのが特徴です。
一方で、ゴムダンパーは他製品よりも大型で、施工場所に制限があり、一定の作業人数が必要なため、費用が高くなる場合があります。
*油圧(オイル)ダンパー
オイルとピストンが入った筒状形の装置で、抵抗を利用して揺れを吸収します。
他製品よりも小型であり、建物の外側に取り付けられるため、間取りに制限がありません。
複数の振動にも強く、車の衝撃吸収にも使われています。
ただし、小型である分吸収できるエネルギーが小さいため、ダンパーの設置本数が増える場合があります。
*鋼材ダンパー
金属が曲がるときの力を利用して揺れを吸収します。
シンプルな構造の装置が多いため、比較的費用を抑えて設置できます。
しかし、一度変形すると揺れを吸収できなくなる可能性があり、複数の振動には弱いことがデメリットです。
□まとめ
耐震ダンパーとは、免震ほど費用がかからずに耐震よりも地震の揺れに強い家を作れる装置です。
ゴムダンパー、オイルダンパー、鋼材ダンパーの3種類があり、設置を検討する際は、それぞれのメリットとデメリットを考慮しながら決めましょう。
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