2025年には全ての住宅へ省エネ基準の適合が義務化?省エネ基準について解説!

2023年10月10日

家を購入予定の方々にとって、省エネ基準という言葉は耳にすることが多いかと思います。
特に、近年の環境問題の高まりとともに、省エネ基準に関する情報や知識は非常に重要となってきました。
そこで今回は、これから家を購入する方々のために、新しい省エネ基準について解説します。

 

目次

□そもそも省エネ基準とは?

 

省エネ基準とは、建築物省エネ法に基づき定められた、建築物の省エネ性能を評価するための基準です。
この法律は1980年に制定され、その後数回の改正を経て、2016年の改正内容が現在の基準として採用されています。
つまり建築工事を請け負う建設会社は、この省エネ基準に基づいて工事を実施する義務があるのです。

 

*省エネの評価基準についてご紹介

 

省エネの評価基準には、以下2つの基準が用いられます。

 

・住宅の窓や外壁など、外皮性能を評価する基準
・設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準

 

1.外皮性能の評価

断熱性能を示す「外皮平均熱貫流率(UA値)」と、日射遮蔽性能を示す「冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)」。
これらの指標を「外皮の部位の面積の合計」ごとに算定し、省エネ性能の評価を行います。
地域別に基準値が設けられており、その基準値をもとに評価されることになります。

 

2.一次エネルギー消費量の評価

一時エネルギー消費量とは、住宅内で消費するエネルギーの総量のことです。
この基準では、暖冷房、換気、照明、給湯、再生可能エネルギー(太陽光発電等)の消費エネルギーの総量を規定の基準と比較し、消費エネルギーの削減度を評価します。

 

□2025年には省エネ基準への適合が義務化!

 

令和4年に省エネ法が改正されたことにより、新築住宅・非住宅すべてに省エネ基準の適合が義務化されることとなりました。
この義務化は、建築確認の中で構造安全規制等の適合性審査と一体的に実施される予定です。

ただし、この省エネ基準への適合義務化は新築の場合と増改築の場合とで扱いが異なります。
そこでここでは、場合ごとにその内容を解説します。

 

1.新築の場合

新築の場合、すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けられます。
この義務化は、中小工務店や審査側の体制整備等に配慮して、2025年度に施行される予定です。

 

2.増改築の場合

増改築を行う部分のみ省エネ基準適合が求められます。
つまり、増築部分の壁、屋根、窓などに一定の断熱材や窓等を施工することが求められるのです。

 

□まとめ

 

省エネ基準は、今後の家づくりにおいて非常に重要な要素となってきます。
新しい基準に適合することで、環境に優しいだけでなく、快適な住まいを手に入れることができます。
これから家を購入する方々は、この新しい省エネ基準をしっかりと理解し、適切な家づくりを心がけましょう。

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