もともと水田だった場所で新築建設は危ない?家を建てる場所を検討している方必見
2018年10月8日
目次
■もともと水田だった場所で新築建設は危ない?家を建てる場所を検討している方必見■
「気に入った家が建っていた場所が、昔は畑だった。なんだか心配」
とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
災害が多い日本では、場所によっては液状化や地盤沈下で家に住めなくなってしまうことがあります。
しかし事前に地盤調査をすることで、そのような事態を防げる確率が格段に上がります。
そこで今回は、もともと水田や畑だった場所に新築を建てる場合は、どのような事前調査が行われているのかを解説します。
□弱い地盤はどういうところか?
・近くに水田がある
・昔は山だった
・土地に高低差がある
・近くに川や池、沼がある
以上のような場所は地盤が弱い可能性があります。
例外を除いてですが、原則として地盤調査は行う必要があります。
□どんな調査をしているのか?
それではどのような方法で調査をしているのでしょうか。ここでは3つの試験方法をご紹介します。
*SWS試験(スウェーデン式サウンディング方式)
その名の通り北欧のスウェーデンが発祥のSWS試験は、最も一般的な調査手法です。
スクリューを地面に差し込み、上から重りを乗せて、何kgで貫入するのかを測定します。
SWS試験は安価で行えるため広く普及している試験方法です。
*その他のオプション調査
SWS試験が標準の試験方法ですが、オプションとして他の2つもご紹介します。
・SDS試験(スクリュードライバーサウンディング方式)
これは、地盤評価を支援するための補助的な試験方法です。
SWS方式では把握できない土の種類をデータから判断します。
・ボーリング調査
これは知っている方もおられるかもしれません。
掘削機械を用いて地盤に細長い穴を開け、土を実際に採取して土の種類を判断します。
SDS試験と同様に補助的な役割を果たします。
□調査データからわかること
以上の試験や調査を用いると地盤の支持力と収縮がわかります。
*地盤の支持力
支持力とは、地盤に荷重が加わった時に地盤が破壊せずに家を支えることができる荷重のことです。
支持力がないと家が傾いてしまいます。
*地盤の収縮
地盤に荷重が加わった時にその重さで地盤の体積が変形するかどうかを測ることができます。
土に含まれている水分や空気が収縮してしまうと、地盤沈下してしまいます。
以上が地盤の事前調査についてのご紹介でしたが、参考になりましたでしょうか。
地震や自然災害が多い日本では、家の強度だけではなく、家を建てる地盤にも気をつける必要があります。
家を建てる前に弱い地盤だとわかったら、地盤に合わせて補強工事を行う必要があります。
水田や畑があった場所は地盤が弱い可能性が高いので、しっかりと地盤の強度を確かめておきたいですね。